頭痛・片頭痛の疑問
2017年03月31日更新 2017年03月31日公開

頭痛にともなう吐き気は病気のサイン?

日常的に起きている頭痛の中でも、吐き気をともなう頭痛には注意が必要です。その症状が重ければ重いほど、楽観するのは危険です。こちらでは、吐き気をともなう頭痛の原因となる病気を中心に、ドクター監修の記事で解説します。

頭痛だけならよくあることと軽く流してしまうことも無理はないでしょう。しかし、激しい痛みや吐き気をともなう頭痛となると、安易な判断は危険だと考えられます。それは、病気のサインかもしれないからです。それも、ただの病気ではない可能性が少なくありません。

吐き気をともなう頭痛は危険?

頭痛は誰にでも起こり得るものであり、治療を必要としないケースが多数です。我慢できないほどの激しい痛みを生じるタイプの頭痛であっても、痛みがないときはなにも問題がないことがあります。しかし、痛みだけでなく吐き気をともなう場合は危険な病気のサインかもしれません。

頭痛には2つのタイプがある

ひとくちに頭痛と言っても、痛みへの対処だけで済むものと、根本的な治療が必要なものの2つのタイプがあります。前者は、病気が原因になっていないと考えられる頭痛のことで「一次性頭痛」と呼ばれます。後者は、「二次性頭痛」と呼ばれる、病気が原因で起きると考えられる頭痛です。

吐き気をともなう頭痛の危険性

一次性頭痛のなかで、吐き気をともなう頭痛は偏頭痛です。吐き気をともなう頭痛の多くは、二次性頭痛に属する頭痛です。つまり、吐き気と頭痛が特定の病気の症状としてでていることになります。なかには生命にかかわる病気もあるため、頭痛だけでなく吐き気をもよおす場合は危険性が高いと考えられます。

頭痛と吐き気が生じる病気

頭痛と吐き気が生じる主な病気を確認しておきます。

脳腫瘍

脳腫瘍は、脳やその周辺にできる腫瘍です。良性腫瘍もありますが、悪性でなくても腫瘍が大きくなるに連れて脳への圧力が増し、吐き気や嘔吐(おうと)だけでなく意識喪失を起こす可能性があります。このメカニズムから、比較的長期にわたり頭痛や吐き気に悩まされます。痛みが生じるのが起床時に多いことも脳腫瘍の特徴です。

くも膜下出血

脳内で血管が破れて出血する疾患のうち、くも膜の下で生じる疾患です。発症時の激痛を「バットで後頭部を殴られたような痛み」や「人生で初めて味わう激痛」などと表現することでも知られています。ただし、発症部位は後頭部に限りません。嘔吐や吐き気をともなうだけでなく、意識を失い生命の危機に直面するケースが少なくありません。くも膜下出血では、一刻を争うケースが少なくないため、意識がない場合や、病院へ向かう余力がない場合などは、周囲の人間も含めて救急車の要請を躊躇(ちゅうちょ)してはいけません。その時点では病院へ向かえそうであっても過信はしないことです。

髄膜炎

細菌やウイルスに感染することで髄膜が炎症を起こすのが髄膜炎です。特定の菌によるものではないため、誰でも罹患(りかん)する可能性があります。このうち、細菌性髄膜炎は生命にかかわる場合がある危険な疾患です。くも膜下出血でいわれるような、初めて経験する激痛が髄膜炎でも起こり得ます。その他の症状には、四肢のしびれ、痙攣(けいれん)などがあります。

脳出血

くも膜下以外の場所で起きる脳出血の場合は、頭痛の程度が時間とともに強くなるケースが多いとされています。吐き気をともなう頭痛の他には意識レベルの低下などがあります。

高血圧脳症

著名な高血圧のために脳の血管へ送り込まれる血流が正常値を超える状態となり、頭痛が起こります。他の二次性頭痛と同様に、吐き気をともなう頭痛以外では、意識障害や痙攣などの症状がでる可能性があります。

脳膿瘍(のうのうよう)

脳腫瘍に比べて、一般的な知名度は低いかもしれません。脳内の膿(うみ)によって他の二次性頭痛とほぼ同様の症状を呈します。

つらい頭痛と吐き気を改善するには

直接的には生命に危険のない一次性頭痛であっても、片頭痛や群発頭痛は激痛に耐えることが困難なケースもあります。その状態を放置することで、患者のQOLが低下することは避けられないでしょう。症状の改善には、頭痛を専門に扱っている頭痛外来などの医療機関でドクターの診断を受け、治療を行うことがいちばんです。一次性頭痛の場合は、痛みを緩和する対症療法が治療の中心です。二次性頭痛の場合も、原因となる病気を特定し、その治療を進めながら痛みの緩和を図ることが重要です。それと同時に、二次性頭痛の原因となる病気には、少しの時間差が明暗を分ける重篤なものも多いため、普段から対応について考えておく必要があると言えます。

ひとつ言えることは、頭痛全般としては日常的に起きる可能性があるものであり、過剰に不安がる必要はありません。しかし、激しい痛みが続く場合や、吐き気をともなう場合には、最悪の事態を想定するくらいでちょうどよいということです。迷ったら、専門のドクターを受診してください。

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