腰痛の予防・改善
2017年03月06日更新 2017年03月01日公開

ぎっくり腰の原因と症状と治療法

腰痛のなかでも、突然襲ってくる強い痛みのあるものとして知られているのがぎっくり腰です。ここでは、ぎっくり腰が起こる原因や症状、対処法などについて、ドクター監修のもと、詳しく解説します。

ぎっくり腰は、ふいに襲ってくる腰の激しい痛みですが、他の腰痛との違いや対処法を知っておくことで、突然の発症にもあわてずに対応することができるでしょう。ここでは、ぎっくり腰の原因や治療法などについて見てみましょう。

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰は、正しくは急性腰痛症といい、海外では魔女の一撃ともいわれています。ぎっくり腰というとイメージするのが、重いものや不意に力をいれたときに、激痛が走る腰痛です。しかし、このようなケースはぎっくり腰の一例に過ぎません。どちらかといえば、日常生活の中でのごく自然な動作を引き金にして発症することが多いとされています。たとえば、座ったり立ったりするとき、ふと後ろを向いたとき、服を着脱するときなどです。また、無理な体勢をとっているときにも起こります。

急性腰痛症とは、急激に起こった腰痛の総称ですが、重篤な内科疾患(解離性大動脈りゅう)や尿管結石、椎間板ヘルニア、圧迫骨折等でも 腰痛は出るため、このような原因である疾患が否定された場合、いわゆるぎっくり腰と呼びます。しかし、ぎっくり腰は、正確にいうと急性腰痛症のひとつのため、急激な腰の痛みを感じるものがすべてぎっくり腰とはいいません。じつは、原因がハッキリしている急性腰痛症を除いた急性腰痛症のことをぎっくり腰と呼んでいるのです。

ぎっくり腰の原因

原因がハッキリしているもの以外がぎっくり腰であると説明しましたが、ぎっくり腰の原因がわからないような腰痛を非特異的腰痛と呼びます。ぎっくり腰の原因を断定することは難しいですが、一言でいえば腰の捻挫です。つまり、背骨の関節(椎間関節)や背骨の両脇にある筋肉の傷、椎間板の亀裂などが原因とされております。

腰には、起きているときはいつも体重以上の負担がかかっています。姿勢が悪かったり、同じ姿勢を続けたり、中腰での作業などをすると、腰の部分が固まってしまい、姿勢を変える際などに、柔軟性がなくぎっくり腰(捻挫)を起こしやすい状態となってしまいます。

はっきりとはわかっていませんが、ぎっくり腰の原因ではないかと考えられているものを紹介しましょう。最初に考えられるのが、姿勢の悪さです。習慣的なものだけでなく、仕事などで中腰になったり、無理な体勢をとったりすることがぎっくり腰の原因になりやすいと考えられます。こうした動作は、原因であると同時に発症の引き金にもなっていると考えられます。腰の周辺の筋肉が疲労を起こしている場合にもぎっくり腰のリスクが高まるといえるでしょう。そして、ぎっくり腰の原因になっていると考えられている具体的な腰の傷病としては、椎間関節亜脱臼があります。簡単にいえば、背骨の関節が捻挫を起こしている状態です。これが、ぎっくり腰の激しい痛みを招いていると考えられるのです。

ぎっくり腰になったときの対処法

ぎっくり腰は程度によりますが、しばらくの間、痛みが続くとされています。数分後、数時間後にはすっかり元気になっているというわけにはいきません。そのため、ぎっくり腰だと思ったら、急性期はあまり無理せず、安静にして痛みがとれるのを待つことです。多くの場合、2日か3日程度で普通に動けるようになるでしょう。また、痛みが強くて我慢できないときは、鎮痛剤や冷湿布、コルセットをするのもよいです。痛みが弱くなってきたら、身体を動かすようにしましょう。いつまでも安静にしているのは逆効果になるともいわれています。

ぎっくり腰の治療方法

ぎっくり腰になったときは、一般的には無理せず、急性期は安静にしているのがいいです。最近は、急性期から安静にしないほうがいいとの意見もありますが、正しい理解がないと逆効果になることもあります。痛くて動くこともままならないため、安静にします。そのため、救急車で担ぎこまれるとか、病院の近所にいたとき以外は、ある程度痛みが和らいでからの受診になるでしょう。しかし、早期に適切な治療を受けることで回復も早くなると考えられるため、可能であれば早めに受診したほうがよいです。

治療のメインは、鎮痛剤の投与や注射、コルセットの使用です。マッサージやリハビリは急性期では、逆効果の場合もあるため、医師とよく相談してください。どうしても酷く痛む場合には、ブロック注射を打つこともあります。また、ぎっくり腰の痛みには針治療が効果的である場合もあります。針治療は、一度で効果を期待できるものではなく、2度3度行うことで症状が軽くなるといわれています。

本当にぎっくり腰か疑わしい場合

本人がぎっくり腰だと思っていても、じつは別の急性腰痛症かもしれません。重篤な内科疾患(解離性動脈瘤)や尿管結石、圧迫骨折、化膿性脊椎炎他の可能性もあります。特に、安静時にも痛みがでたり、姿勢を変えても同じように痛みが続いたり、発熱、麻痺などがある場合、安静にして湿布やコルセット、鎮痛剤を飲んでも症状が緩和されない場合は注意が必要です。すぐに病院へ行って検査しましょう。また、痛み以外の症状をともなう場合はぎっくり腰ではない可能性が高くなります。たとえば、腰から下のしびれや熱感です。医療機関では、痛みの原因を探るための検査を行います。腰痛は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などでも起きるため、これらの疾患との鑑別も必要になります。そこで、単純X線撮影やCTスキャン、MRIによる画像診断なども選択肢に入ってきます。採血や採尿による検査もあります。ただのぎっくり腰なのにと思っていると、実は重大な原因があったということも考えられるのです。

ぎっくり腰の予防

ぎっくり腰を避けるには、腰を冷やさないことと、柔軟性の維持が大切です。つまり、腰の周辺に余計な負担をかけないことを念頭に生活することです。無理な体勢や不自然な動作は極力避けるようにします。仕事などでやむを得ない場合は、適宜ストレッチを行うなどして、疲労をためないようにしてください。また、腰の周辺の筋肉を鍛えるために、適度な運動をすることもぎっくり腰の予防につながります。

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