関節痛の基礎知識
2017年04月25日更新 2017年04月27日公開

肩の関節痛の原因と対処法・治療法

朝目覚めて伸びをした瞬間、肩に痛みを感じたことはないでしょうか。肩関節の痛みは、悪化すると日常生活での動作に支障をきたすこともあります。ここでは、肩関節痛の原因や対処法などを、ドクター監修の記事で解説します。

肩関節痛には、四十肩や五十肩のほか肩関節症などさまざまな原因が考えられます。肩は日常生活でよく使う場所なので、痛みがあると動き辛くなるものです。肩関節痛の原因や対処法について解説します。

肩の関節痛の原因

肩関節痛などの肩の痛みは、大きく分けて骨などからくる痛みと、筋肉や腱などからくる痛みの2種類があります。筋肉や腱からくる痛みなら、肩関節痛とは別の痛みのようにも思われるかもしれません。しかし、肩関節を動かすために大切な筋肉や腱が痛みだし炎症を起こすため、肩関節にも負担がかかってしまうようです。よって、骨の痛みも筋肉や腱などの痛みも同じ肩関節痛として扱われるようです。ここでは、肩関節痛の中でも多く見られる疾患ごとに、その原因などを説明していきます。

変形性肩関節症

変形性肩関節症は、肩関節の軟骨が減ってきたり、変形したりすることで肩の痛みを感じる疾患です。同じ「変形性」でも、肩関節には体重などの負担がかからないため、変形性股関節症と比べ発症率は低いといわれています。この疾患からくる肩関節症の原因としては、上腕骨頭壊死(えし)や腱板損傷(けんばんそんしょう)などが原因ではないかと考えられています。しかし、なかにはなぜ変形性肩関節症になったのか、原因がはっきりとわからない場合もあるようです。

肩関節周囲炎

肩関節周囲炎は、一般的に四十肩や五十肩といわれているものを言います。肩関節周辺の筋肉や腱などの周辺組織が縮んでしまうことから肩関節痛を生じるといわれています。周辺組織が縮んでしまうのは、加齢などが原因だといわれていますが、はっきりとした原因はわかっていないようです。また、この肩関節痛には、夜中や朝方に痛みを感じて目覚めることもあるようです。夜中や朝方に痛みを感じる場合、この肩関節周囲炎の可能性が疑われるかもしれません。

スポーツ痛

スポーツ痛は、その名称にもあるように、スポーツをすることにより生じる肩関節痛です。水泳やゴルフ、テニスなど肩を大きくしかもよく動かすスポーツでしばしばみられるほか、バスケットボールやサッカーなどでも起こることがあります。これは、ボールが肩に当たるなどして打撲したことから、その影響で肩関節にも痛みが出たものと考えられています。スポーツ痛にあてはまる疾患には、腱板損傷や関節唇損傷、上腕二頭筋長頭炎、肩関節不安定症などがあげられます。

肩の関節痛の対処法・治療法

肩関節痛を感じたとき、薬局の市販薬で何とか痛みを抑えたいという人は少なくないようです。しかし、痛みが強くなってくると市販の薬では効果を感じられなくなり、病院を受診するという人も多いのではないでしょうか。そこで気になるのが、病院での治療法や対処法です。ここでは、肩関節痛で病院へ行った場合、どのような治療方法があるのか説明します。

肩関節痛の治療には、いくつかの方法があります。まずこれらの治療の前には、どの部分に疾患があるのかを確かめるために、まずX線検査を行います。必要に応じてMRI、CTなどの検査を行い、原因を調査してから治療に入ります。検査後は、それぞれの疾患に合わせて治療を行っていくことになります。

薬による治療

肩関節痛の治療の中でももっともよくみられるのが薬による治療です。薬にもいくつか種類があり、痛みを軽減する内服薬や、患部に貼る湿布などの外用薬などがあります。これらは、肩関節痛の状態によって処方されるものが変わります。

注射による治療

肩関節痛には、変形性肩関節症など軟骨が減ってきたり、変形したりするため痛みが起こるものがあります。また、肩関節周囲炎のように滑液包炎が主体の場合があります。これらに対して、ヒアルロン酸などを注射して痛みを軽減する場合があります。また、痛みを直接軽減するステロイド注射を行う場合もあります。

リハビリによる治療

五十肩などに多い肩関節周囲炎は、肩を動かすことで痛みが軽減される場合もあるようです。よって、リハビリなどで肩の周辺を動かすことで痛みの軽減をはかる治療が行われることもあるようです。

肩関節痛の治療で処方される薬の種類

病院で肩関節痛を治療する場合、薬による治療を行うことがあります。ここでは肩関節痛の治療で使われる薬にはどのようなものがあるのか説明します。

内服薬

内服薬として、痛みや炎症を抑えるための飲み薬が使用されます。また筋肉の緊張が強い場合には、その緊張をほぐす筋弛緩(しかん)薬が処方される場合もあるようです。

貼るタイプの外用薬

貼るタイプの外用薬には、一般的に湿布と呼ばれているもののほか、薄いフィルム状になっているテープのようなタイプのものもあります。これらは、患部に直接貼って痛みの軽減をはかります。

クリームタイプの外用薬

塗るタイプの外用薬にはジェル状のものとクリーム状のものがあります。貼るタイプの外用薬と同様の効果があるとされていますが、貼るタイプが苦手な方に処方されるようです。

この他に、痛みを軽減するために座薬などが処方される場合もあります。これらの薬は症状などに合わせて処方されるため、ドクターの診察を受け、適切な薬の処方を受けるようにしましょう。

肩関節の痛みを軽減する注射治療

注射によって肩関節痛の治療を行なう方法があります。注射での治療には、ヒアルロン酸注射とステロイド注射の2種類があると前記しましたが、ここではそれら2つの注射について説明します。

ヒアルロン酸注射

肩関節など、関節の中や腱の滑走する部分には、それぞれの擦れなどを防ぐ液体があります。この液体が減ると骨同士が擦れてしまい痛みを生じる場合があります。そこで使用されるのがこのヒアルロン酸注射です。ヒアルロン酸注射が骨同士の擦れを予防するので痛みを軽減してくれるようです。

ステロイド注射

痛みがある場合、本来は飲み薬などで様子を見るものとされますが、痛みが強いときや炎症が酷い場合には、ステロイド注射が使用されることもあるようです。注射によって痛みが軽減される可能性がありますが、副作用が出てしまうおそれもあるといわれるため、ステロイド注射を行うにあたっては注意が必要です。

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